近年、魔界では弱者による窃盗被害、いわゆる『コソ泥』に対する忌避感が高まりを見せていました。
窃盗とは戦う事なくして他人の所持品を掠め取る卑劣な行為であり、悪魔的所業とは言い難いとの考えが主流となった世相が反映されたものと言えます。

今朝の魔会において議長は「コソ泥など卑劣な弱者のやること。悪魔ならば正々堂々奪うべし」と述べて窃盗行為の厳罰化や、強盗行為に及べない弱者は淘汰されるべきであるという旨を盛り込んだ声明文を公表しました。
これに対し議員の圧倒的多数が賛成。反対者444名はその場で吊し上げの後に『滅』の字裂きの刑に処されました。

こうした動きについて超専門家は「悪魔的道徳はあくまで建前で、盗みの手段を強盗に一本化する事で行政の仕事を減らすことと、民衆による暴力行為の活発化を狙ったのではないか」と指摘しています。

末法