魔界でもお馴染みのエビルコンビニチェーン店、デモンマート。その存在は我々の魔生活に欠かせないものとなりつつある。
そんな中、デモンマートの店舗に偽装したダンジョンが今年に入ってから魔界各地で増加傾向にある。
調査大好きデーモンⅥ世氏の調査によると、外観をデモンマートに偽装したダンジョンは前年と比べ約666666倍ほどの数に増加しており、これは全国のデモンマートの約2店舗に1店舗が偽装されている計算となる。
また、予想エビル氏はこれまでの偽装ダンジョンにより9999999999999999999体ほどの魔族が被害を受けているかもしれないと予想している。
この件で興味が湧いた我々は、偽装の疑いがあるデモンマート3店舗「罪川町六百六十六丁目店」「デモォン漁港北店」 「魔王城駅前店」にそれぞれ低級魔族666666体を放ち、生還した者からどのような内容だったかをヒアリングする調査を行った。 その結果、罪川町六百六十六丁目店では主に魔獣の巣や即死トラップなどを用いた、比較的一般的な構造のダンジョンであることが判明した。 またデモォン漁港北店は水没しており、魔獣ではなく魔魚介類が配置されているなど、店舗によって内容にやや違いがあることが確認できた。
なお、魔王城駅前店からは666週間経った今も誰一人として戻っていない。これは土地の殺分濃度がダンジョンの難易度に影響を与えた結果と推測できるが、詳細を知るためには更なる調査が必要だろう。
誰が何の目的で今回の騒動を引き起こしているのか一切不明のままではあるが、日々惰眠を貪っている魔族の皆さんも暇潰しに最寄りのデモンマートへ寄ってみるのは如何だろうか。

低級魔族
画像:罪川町六百六十六丁目店から生還した低級魔族。生還した12体の低級魔族には、褒美として丸い石を撫で続ける仕事を与えた。