魔株式会社デスメーカーは今月4日、開発中の最新型エビルフォン「D-e-a-t-h」を発表した。 公開された情報によると、細胞の繋ぎ目すらクッキリ写せる44444444億画素のカメラ、どんな攻撃にも耐えうる原理不明の耐久性、そして同社の技術力の結晶ともいえる最新型の魔工知能が搭載されるとのことだ。その性能は、まるで本物のエビルを相手にしているような使い心地になるという。
販売時期は666
~4444年後となる見込みで、予約販売は一切行わないため欲しい者は死ぬ気で勝ち取る必要がある。
デスメーカー魔技術開発部のトップとしてエビルフォンの開発を主導した禍 脳薄(まが のうはく)さん。
魔工知能の詳細は企業秘密のため詳しくは話せないが、極悪エビル氏の思考を徹底的に学習させることで全生命に対して強い憎しみを抱かせることに成功したと取材の中で語っており、賢さより加害の追求を選択したエビルさに開発者の熱量を感じた。
取材後、脳薄さんの計らいで特別にD-e-a-t-hの試作品を用意してもらい、魔工知能の性能を体験することができた。
私が何気なく試作品を手に取った瞬間、驚くことにD
-e-a-t-hはスピーカーを最大に設定し、同時に最上級悪魔の電話番号へ発信してみせたのだ。
筆者は咄嗟に対ショック体勢を取ったことで事なきを得たが、マトモに電話先の音を聞いた脳薄氏とメモ用の悪魔666体が泡のように消失してしまい、その凄さを実感することとなった。
この魔工知能が世に出た時、魔界にどんな破壊をもたらすのだろうか、これからが非常に楽しみだ。


エビルフォン (1)
画像:D-e-a-t-hの試作品。常に画面中央に髑髏が表示される仕様となっている。