押しも押されぬ人気を誇る魔界一の漫画雑誌「分刊魔人少年」に、魔界の常識を超える新連載が現れた。
タイトルは『愛・デビリン』 デビリンに生誕した中級悪魔2体の関係に焦点を当てた物語だ。

第1話は2体が魔学校の教室で出会い、初めての会話を終えたところで終わるのだが、このあらすじだけで漫画に詳しい読者は違和感を覚えたことだろう。
第1話に登場するのは主人公のギガント・ドギグと毒あばら骨・守護獣の2体に、殺戮衝動をか細い正気力で何とか抑える脳巨大デーモンの3体だ。
そう、たったの3体。専門家の計算によると、これでは仮に登場人物全員が死亡したとしても、3体しか名有り悪魔の死亡シーンが見られない登場人物数とのことである。

少年誌の面白さは1話の死傷者数で決まるというのが業界での定説だ。
実際、第1話の発表から4分で全魔界劇場アニメ化が決定したスマッシュヒット作『ギィ獄』は第1話の、99999999999999匹の魔廃猿が射殺されるシーンでその人気を決定づけたが、『愛・デビリン』はそのような予定調和に中指を突き立てた斬新さが若年魔族の心を掴んだのだろう。

次回予告によると、第2話は脳巨大デーモンの脳が殺戮衝動によって弾け、光速を超えた動きが可能になったシーンから始まる。今後のストーリーにも期待が持てそうだ。
脳巨大
(著者近影 脳巨大デーモンのエピソードは、著者本人の実体験に基づいているそうだ)