皆様は、獄殺県の『激怨亭』をご存知だろうか。
魔界のグルメも数多くあるが、その中でも最近になって話題が沸騰しているのがこの食堂だ。

獄殺県の山中にある樹海の奥地の洞窟の最奥の地底湖の底という、考えうる限り最低最悪の立地にあるにも関わらず、平日の朝から地元の常連だけで満席になるという超人気店。

人気の秘密は何の絡め手もない、こだわり抜かれた最強の味だ。
当店の定番メニューである魔牛肉と殺傷野菜のアポカリプス痛め一つとっても、

1. 地元で取れた生きの良すぎる魔牛肉を用意、エビル茸とデモンマツタケの粉末を混ぜた胡椒を入念に練り込み、臭いを消すと共に完全にトドメを刺す

2. 地獄から取り寄せた灼熱岩塩を鉄板代わりにする事で、全体に戦闘力の高い塩味を付けながら焼く

3. 魔山田Killingトメさんの農家で毒殺虐怨虫達が丹精込めて育てた殺傷野菜を投入し、油跳ねや死の字固めを始めとした多彩な攻撃を避けながら動かなくなるまで痛めつける

4. 旨すぎて強盗が多発するため僻地で育てられたオヴェョモにんにくのスライスを投入。この際に発生する煙を吸引すると、非常に食欲をそそられて死ぬので注意

5. お好みで混ぜて死にたい客用に辛過即死味噌を添えて完成

6. 辛過即死味噌を残した軟弱者は漏れなく始末する

といった複雑な工程を経て調理されており、店主のこだわりが窺える。

唯一の欠点は、店主が常軌を逸したキルマニアである事だが、近くに訪れる機会があれば是非立ち寄って頂きたい名店だ。


激怨亭