魔界若年層の日常殺戮における殺戮端末の使用率が99.9%を超えた事が、魔界統計省の調査により明らかになりました。
初期型の発売から僅か6年での快挙。
到底信じられない侵略速度に、専門家らも「信じられない」と巻いた舌が喉に詰まり全員死亡した模様です。

快進撃の原因となったのは間違いなく性能面での優秀さ。
端末本体は魔巨人に踏まれても傷一つ付かないほど頑丈で、666年使っても電力切れを起こさない不死身バッテリーが長時間外出しての殺害も強力にサポート。
99999999TB(テラー(恐怖)バイト)という破壊的な記録容量は見ると死ぬ動画等の大量保存にも物ともせず、高速過ぎて時おり時間逆行を起こすほどの処理速度でデスゲーマーも大満足して死亡。
まだまだ挙げればキリが無いものの、このような数々の機能によって、殺戮に効率と娯楽性を強く求めている若年層からの支持が多く集まっているようです。

この事態について、街行く老魔達にインタビューを行ったところ、
「私らの若い頃には無かったものですからねえ。やはりズルいと思いますよ。こんな(に楽しそうな)物を使い続けるというなら我々も黙ってはいられない(是非使い方を勉強して殺しに出かけたい)」
「この角の部分で殴ったら結構行け(殺せ)そうだね」
「boom」
と賛否両論ある様子でした。

日々進化を続ける殺戮端末。
開発会社両社はより操作の容易な老魔向け端末も発売予定と発表しており、これに対し老魔側は「情けか?」と憤怒。
現在、戦況は両社と老魔で三つ巴の形となっており、今後の展開が期待されています。 

殺害端末