煩喧市に住む囀魔、レターデビル氏はなんと文字が書ける。更にこの上あろうことか、彼には変わった習慣がある。『文通』である。
ある日彼は暇つぶしに「KILL YOU」と書いた紙を空に向かって投げた。するとすぐに、遠くの何処かの何者かから紙が投げ返され、「I HOPE YOUR DEATH」と書かれていた。そこから毎日、文通を始めたのだという。
最初は顔も知らぬ相手との「死ね」「殺す」といった他愛もないやり取りに怒っていたのがやがて「全身を砕いて殺す」「煮湯は好きか?」など深く踏み込んだ話題になり、近頃届くのは
「お前の友を殺した。いずれお前を殺す」
「お前の兄を5体殺した。いずれお前を殺す」
「お前の父母を殺した。次はお前を殺す」
「お前の父母をもう一度殺した。次こそはお前を殺す」
など、具体的な殺害が記された手紙ばかりだったという。
さらに、今朝届いたという手紙には
「お前の住処を見つけた」
との一言だけが走り書きされていた。
レターデビル氏はこの手紙をいたく気に入ったようで、読み返しては握り潰すのを繰り返し、文通相手との初めての顔合わせを心待ちにしているようだった。

(取材中、地平線の彼方から海嘯のような轟音が響く。我々は彼らの決闘の邪魔をせぬよう足早に退散した)
ある日彼は暇つぶしに「KILL YOU」と書いた紙を空に向かって投げた。するとすぐに、遠くの何処かの何者かから紙が投げ返され、「I HOPE YOUR DEATH」と書かれていた。そこから毎日、文通を始めたのだという。
最初は顔も知らぬ相手との「死ね」「殺す」といった他愛もないやり取りに怒っていたのがやがて「全身を砕いて殺す」「煮湯は好きか?」など深く踏み込んだ話題になり、近頃届くのは
「お前の友を殺した。いずれお前を殺す」
「お前の兄を5体殺した。いずれお前を殺す」
「お前の父母を殺した。次はお前を殺す」
「お前の父母をもう一度殺した。次こそはお前を殺す」
など、具体的な殺害が記された手紙ばかりだったという。
さらに、今朝届いたという手紙には
「お前の住処を見つけた」
との一言だけが走り書きされていた。
レターデビル氏はこの手紙をいたく気に入ったようで、読み返しては握り潰すのを繰り返し、文通相手との初めての顔合わせを心待ちにしているようだった。

(取材中、地平線の彼方から海嘯のような轟音が響く。我々は彼らの決闘の邪魔をせぬよう足早に退散した)
コメント
コメント一覧 (19)
demon66
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ついに俺にもモテ期が来たのかと思ったけど心臓をえぐり取られただけだったわ……
demon66
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demon66
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demon66
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demon66
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気の長い手紙もいたもんだな
demon66
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demon66
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したがって殺す
demon66
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今日も味方を煽りまくって全敗してる
demon66
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demon66
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確かに「斬って」を連想させるから貼れば貼るほどエビルだけどさ
demon66
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demon66
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demon66
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タヒ
demon66
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鉄製の手紙を鎖みたいに繋げたもので、振り回して使うんだってさ。 遠心力で鉄製の手紙が相手に突き刺さるからなかなかエビルだね
demon66
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demon66
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demon66
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